送神(12月24日)神様に良い報告をしていただき、翌年も順調に進む
毎年1月4日は神さまをお迎えする習わしがありますが、年末の12月24日はお供え物などを用意し神さまを送り出す準備をします。言い伝えによると、人間界の火を担当する灶神(竈の神)は天界へ戻る際、担当する家の他の神々も連れて帰る役目があり、玉帝に対し担当する家庭に起きた大小あらゆる出来事を報告するとされています。そのため、良いことをした場合、向こう一年は自ずと福がもたらされ、悪いことをすればその反対で神々によって罰が下されることになります。人々は神さまを送り出すに当たり、灶神のう好物を用意し、神々が玉帝に対し少しでも自分たちの良いことを伝え、翌年も幸運がもたらされるよう祈願します。
また一方では、天界へ神々を送り出した後、神像などをキレイにし、掃除することで悪い運気を取り除き、好運を迎え入れる準備をすることで、気持ち新たに新年を迎えようとします。
①民間に伝わる話では「早く神を送り出し、遅めに神を迎え入れる」とされています。これは神様を送迎する時間を指し、送り出す際は日中早ければ早いほどよく、灶神が天界に戻ってから良いポジションを確保し、家中の子孫たちのために玉帝に良いことを言ってもらおうという意味が込められているため、正午を過ぎない方がいいとされています。
②灶神に家中の子孫たちのために良いことを伝えてもらうため、口の中が甘くなるようなアメなどを供えます。
③アメ以外にも、灶神を祀る儀式で特に重要視されているのが甘い食べ物と油が乗った豚肉です。それらを食べた灶神の口の中が甘くなり、口の周りに油を残すことで、人々とって悪い事は報告しないようにという願いが込められています。