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台湾では七夕はバレンタインに並ぶ大イベントってホント?

七夕情人節(7月7日)良縁を祈願し、息子・娘の健康と平安を願う

七娘媽、床母

伝説では、牛郎(彦星)と織女(織姫)が旧暦7月7日に鵲橋(天の川上にできる橋)で出会うため、七夕の出会いと言われ、この七夕情人(恋人)節はロマンチックな愛の記念日と見なされています。

 

昔の女性たちはこの伝説を信じており、女人の運命はお嫁さんになることであり、夫を支え、子を教育することであるとされていました。そのため、彼女たちは器用な両手で機織をし、恋人の愛を手に入れ、良縁を得た織女(織姫)をお手本としていました。また、7月7日は七娘媽はの誕生日でもあることから、女性たちは七娘媽と織女(織姫)を祀り、良縁が得られるような器用な手先が得られるよう神様に願いました。これにより、七夕情人節は「乞巧節」、「七巧節」とも言われています。

 

民間の間では七娘媽は七星娘娘とよも呼ばれていて、児童の守護神であり、子供たちが平安無事に健康で成長できるよう守ってくださるので、早期台湾では「十六歳成年の禮」という風習がありました。これは子供たちが大きくなり、16歳になってからの7月7日七娘媽の誕生日の日に、大禮の儀式を行うための壽金(金紙の一種)、香炉を準備し、これまでの七娘媽からの守護に感謝をするとともに、この儀式を通じて、子供は無事成長し、これからは家計を分担していくことをお伝えします。もし子供が女子の場合は将来良縁をつかめるような器用さを授かれるよう祈願します。

 

このほか、七娘媽以外に、幼い児童がいる家庭では、七夕のこの日に、床母(幼児の成長を見守る神様)のために麻油鶏と油飯を用意し、子供たちが無事成長できるようお願いします。

 

七娘媽と床母は子供と女性にとっては守護神と言えるでしょう。

七娘媽伝奇

七夕情人節の伝説については漢の時代から伝わり始めました。その際、人々は七娘媽と牛郎(彦星)・織女(織姫)の2人とは密接な関係があると強く信じていました。

 

伝説によると、牛郎(彦星)の董永と織女(織姫)の間に二人の子供が生まれた後、織女(織姫)は天界へ連れ戻されてしまい、1人残された董永は2人の子を育てました。織女(織姫)は七仙女(七人の仙女)の中で一番若く、ほかの6名のお姉さんたちは彼女の身に起きたことをいたたまれなく感じ、妹が生んだ2人の子供たちの成長をそっと手助けしたそうです。後に人々は「七仙女」は子供を見守ってくださると信じた上、この七名の仙女を七星夫人または七娘媽と呼ぶだけでなく、お祀りするための廟を建て、家中にいる子供たちが七娘媽の庇護のもと健やかに成長し、社会で役に立てるよう祈願しました。

知らないといけない祝典豆知識

①一般的に、過保護になりすぎないよう、床母を拝む時間は長すぎてはならず、最長でも20分ほどで終わらせること。

 

②基本、妊婦が坐月子(産後の肥立ち)の期間中は魚は食べないことから、「床母」を拝む際、魚はお供えしない。

 

③七娘媽を拝む際の軟粿は糯米をねって白玉団子のようにしたものであり、お供えする際、団子の真ん中に指でくぼみをつくります。これは彦星と織姫が年に1度しか会うことができず、きっと心中はとても辛いだろうと考え、そのくぼみが2人の涙をくみ取るとされていました。このほか、この団子は一家団欒も象徴しています。

編集部だより
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