花や果物を祭壇に祀り神様を迎えます
迎神‐インシェン(正月初四)悪を抑え込み、善を称揚することで、平安を守る
神を迎える所以として、前年12月24日に家内の人々のこの一年の善悪全て含む行いについて玉帝(玉皇上帝)へ報告をしていただくために、家内にいる神々を天へと送り出しますが、その送り出した神々は旧暦の1月4日の迎神日に人間界へお戻りになります。そして、家中の人々に対してそれぞれの過去一年間の所業をもとに賞罰がくだされるほか、その日から再び神々はその家を守ってくださいます。
以上のことから、旧暦の1月4日という日にはどこの家庭も生花、果物、牲禮(家畜など動物のお供えもの)、清潔なタオル、一盃(杯)の清水を用意し迎い入れますが、その際、爆竹を鳴らしながら灶神(竈神・かまどの神様)、家内の神々が人間界へお戻りになるのを出迎えます。
古くから伝わる諺に「送神早、接神晩‐神を送るのは早い方がいい、神を迎えるのは遅いほうがいい」という言葉があるように、迎神‐インシェン当日は通常午後に祭典を行います。
灶神‐ザォシェン(竈神・かまどの神様)を拝むにあたってやってはいけないこと
灶神‐俗に「灶君」、「灶王」、「灶王爺」と呼ばれ、主宰者一家の食事の神であり、その家の大中小様々な徳行の監督をし、毎年玉皇上帝に各家庭の善悪の所業を報告すると同時に、その家庭の翌年の運勢(吉凶)を決めています。
民は食を以て天と為すことから、民間で灶神(竈神・かまどの神様)を祀る風習は古くから続いていますが、毎年旧暦12月24日は送神日とされ、特に「灶神(竈神・かまどの神様)」を天へ送り職を果たしていただくため、より慎重且つ誠意をもって行います。
また、灶神(竈神・かまどの神様)が天界でどのように報告するかによって、人々の翌年一年の運勢に関係してくることから、人々は灶神(竈神・かまどの神様)が「良い話は天へ伝え、悪い話は脇へ放ってくれる」ことを願い、家内の未来一年が順風満帆であり、平安無事に過ごせることを願うことから、キッチンでは裸になったり、汚物を捨てたり、泣きわめいたり、ガミガミしたり、他人の是非について話したりする等々・・・してはいけません。神さまに対して不敬であるだけでなく、神さまは一人一人の言動をしっかりと見ているので、そのような部分も賞罰の参考になるからです。
竜眼は色々な祭典や儀式の中でよく見るお供え物の一つですが、主に生まれ変わる・開運または運を補う効果があるとされます。祭典や儀式終了後、供えられた竜眼の殻を剥き食しますが、剥いた殻を後ろへ向かって投げると、悪運祓いになり、好運を招くと言われているので、忘れずに迎神のこの日は竜眼をお供えしましょう。