華佗先師 健康祈願
皆さんはきっと華佗先師という歴史上の人物に対して全く知らないということは無いでしょう。中国史と医療史の中で彼は一目置かれている存在であり、彼が外科での成功は後世にまで深い影響を与えています。華佗は外科の妙手として、外科医の神として人々から崇められているのは、彼が医術に精通しているだけでなく、民のことを憂う心があったからです。
華佗が人間界を離れてから、世の人々は彼の仁術と仁愛の心を記念するだけでなく、彼を祀る廟を造り、彼の精神を後世へ伝えるだけでなく、彼には仙人となり、佛となって、引き続き病で深く苦しんでいる人々を、医療を通じて救って欲しいと願いました。
三国舞台劇をご覧になったことがあるなら、華佗が関羽のために施した「刮骨療傷」-骨を削って傷を治療した物語はご存知のはず。数千年前にすでに外科手術を行うことが出来ていた華佗の医術は素晴らしく成功していたと言えます。そのため、《後漢書》と《三国志》では特に彼について書き記されています。華佗の成功は何もしないで手に入れたものではなく、燃焼器より医術と養生に関して研究と努力を続け、食事療法から徐々に医術の腕を上げていくことが出来たからです。過去の医学においてカテゴリーが分かれているわけではなかったので、華佗は内科、外科、婦人科、小児科、眼科、耳鼻科、口腔科、鍼灸各部門に精通していましたが、彼が最も名を馳せたのは外科医と鍼灸医としてでした。
華佗は医術に精通していたものの、より重視していたのは養生法でした。彼は早い段階から「治療よりも予防が大切」という観念があったため、飲食と生活という観点から人々に養生に関するアドバイスをしていました。数千年たった今もなおその方法は受け継がれています。
華佗先師はこの世にはいませんが、彼がたた数十年という短い人生の中で得た健康に関する知恵は後世の人々にも役立っている。このように卓越して社会に貢献している先人に対し、人々はもちろん放っておきません。華佗先師は医学と健康の精神を象徴していることから、大病を患った際、人々は病が治るよう、華佗先師が祀られている廟へ行き、華佗の妙手による助けを求めます。
口訣(唱え言葉)
お線香に火を点け、氏名、旧暦の生年月日と干支、住所を伝え、華佗に守っていただきたい内容の詳細を報告し、願いがかなったときの返礼内容を予め伝えます。
参拝するタイミング
毎年旧暦4月18日は医者の神、華佗の誕生日であり、この日、淡水にある宏龍宮は華佗先師のために法会を一日行い、三日間梨園の演目を開演する。
民間に伝わる王母娘娘にまつわる話については、恐らく何かは聞いたことがあるでしょう。彼女の七人の娘たちは七仙女であり、その中の一人は自分から人間界へ降りてきて、人間である董永と結婚をし、言い伝えられるほどのラブストーリーを繰り広げたそうです。またもう1つのラブストーリーといえば、王母娘娘の孫娘、誰もが知っている織姫です。7月の恋人の日に女性たちはお花と果物を用意し、お線香を片手に王母娘娘に触れ、王母娘娘に自分も良縁に恵まれるよう祈願します。
参拝方法
龍山寺のやり方で例えると、主神は華佗先師ではないので、必ず主神である観世音菩薩を参拝してから、以下の流れで参拝してください。
①2セットの果物を用意し、1セットは主神のお供え物用のテーブルへ、もう1セットは華佗用のテーブルへ置きます。
②お線香に火を点け、観世音菩薩に今回参拝に来た要件を伝え、お守りくださるようお願いする。
③観世音菩薩には華佗先師のもとへ参拝に行くことを説明し、菩薩の手助けを求めます。
④続いて、華佗先師のもとへ参拝に行きます。その際、華佗に守っていただきたい内容の詳細を報告し、願いがかなったときの返礼内容を予め伝えます。