廟に入って拝拝してはいけない時はどんなとき?
古い民間信仰の中でやってはいけない決まり事は往々にして習わしが次第に定まってきたからでもあります。参拝方法に一定の礼節があり、強制は出来ないと言うものの、信者の使途人は心から神佛にお仕えしているため、明文化されていない宗教上のルールも重んじ、どんな時は廟へ入って参拝祈願してはならないのかわかっています。
両親または祖父母が亡くなった場合は四十九日が過ぎてから、廟へ入りお線香を上げ、1周忌が過ぎてから玉皇上帝のところへ行きお線香を上げます。祖父母または夫婦、兄弟姉妹が亡くなった場合は三十五日後にならないと廟へお参りにはいけませんが、従兄弟姉妹の場合は8日が過ぎれば廟へ参拝しにいくことが出来ます。お葬式や告別式に参列した者は二十四時間経つのを待ち、亡くなった方のお顔を最後に見た方は一週間が過ぎるまでは廟へ参拝に行けません。もし何らかの特別な事情で廟へ行き参拝する場合は予め身を清め、キレイな服に着替えてから廟へ行きましょう。神様に対する敬意を表すためです。
では、なぜ廟へ行ってはいけないのかというと、家内で不幸があった場合、多くの人は悲しみに暮れるため家内の掃除や整理がされておらず、喪中は散髪に行かない風習があったため、住居や喪中の人には臭気が漂っているため、廟へ入るには相応しくないとされてきました。
この決まりごとについての由来は色々ありますが、人々の間では女性が生理期間の時は体内の血の気を排出するため、気が弱まっており、虚弱になっているため入廟するには相応しくないと思われています。
別の説によると、女性が出産することは辛いことであり、子孫を残すためではあるが、分娩の際大量出血をするため不潔とされており、この時も廟へ行くことは控えるべきとされています。
新生児は入廟してはいけない理由としては生後1ヶ月未満の新生児は血の気が充満しているお腹から出てきたばかりなので、臭気がなくなってから廟へ行き祈祷する方がいいとされているからです。